オートルート・ヴァントゥ2018に出場してきました。
現地で投稿したInstagram、オートルート公式Facebookの写真を中心にご紹介していきます。
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Haute Route Ventoux 2018
Stage2 Bédoin – Mont Ventoux
133km | 3300m D+
ステージ2もレースビレッジのあるモン・ヴァントゥ麓の町、ベドアンからスタート。
2つの峠(Col de l’Homme Mort, Col de Aires)を経てモン・ヴァントゥへ。
西ルート、マロセーヌ側から登ります。
マロセーヌはベドアンのあるヴォクリューズ県の西部にあります。
広さは約45平方km、千葉県の我孫子市よりやや大きい程度。
人口は3000人に満たない小さな町です。
主要な産業は農業で葡萄やプラム、桃、オリーブなどを生産。
町の中央にあるサン・ミッシェル協会は宗教改革時(ユグノー戦争以降)、
周囲の丘陵地帯に城壁を築き、今でもその面影を残します。
(走りながら、昨年滞在した城塞都市Avignon周辺の雰囲気に似ていると感じました)
今回のHaute Route Ventoux 2018、第2ステージはこのマロセーヌの中心部を通り、
モン・ヴァントゥクライムに突入します。
ステージ1のソー(Sault)ルートよりこちらのほうがデータ的にはキツいです。
走行距離は133km、累積標高は3300m+。
コース概要とモン・ヴァントゥ周辺情報やアクセスなどの情報はこちらからどうぞ
→「死の山モン・ヴァントゥとサイクリング拠点に便利なベドアンへのアクセス : オートルート・バントゥ2018」
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7:45のスタートに向けて準備をすすめます。
天気は下り坂でモン・ヴァントゥにたどりつく頃は風や霧の心配もあり、
念のためリフレクタージャケットをポケットに忍ばせます。
宿の前でふたたび撮影。
空が明るくなってきました。
2日目になると選手どうし、だいぶ打ち解けてきます。
スタート前もリラックスムード。
スタート直前。
二日目はトンネルエリアも多くテールライトをつけて通過します。
オートルートはレース開催地ごとに募る地域ボランティアの方にも支えられています。
merci!と感謝を伝えながら通過します。笑顔で応援してくれます。
気持ち良いですね。
写真は通常コースとオルタナティブ(ショートコース)の分岐点。
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オートルートではマーシャルや選手10〜20人につき1台つくサポートビークル、交通誘導員の指示で走行しますが、
基本的にはコース上に設置された黄色い矢印の標識に従って走行します。
初出場の2015年オートルートドロミテでは美しい景色に目を奪われてこの矢印を見落としてしまい、
大幅にコースアウトしてとても焦りました。
方向指示の矢印の他に幅員減少、急カーブ、グラベル注意、線路あり注意など黄色い標識で選手たちに注意を促します。
これらはオートルートスタッフチームが前日までに作業しています。
設置メンバーには日本人(フランス在住)の方がいらっしゃいます。
今年はお目にかかれませんでした。元気かな。
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今回のルートはグラベル気味の上りがあり少々苦戦しました。
石畳、グラベルののぼりは経験者ならわかると思いますが、キツいですよね。
こちらはその様子を撮影してみました
(あまり伝わらないですね‥この手前はもうすこし路面がでこぼこしていました)
約80km地点のCol des Airesのリフレッシュメントポイント。
前日の脚痙攣の反省からあまり踏まずに無難にきましたが、
念のためハムとチーズに塩をふりかけて補給。
ここからはこまかいアップダウンを経てマロセーヌ方面へ。
丘陵地帯をぬけるとモン・ヴァントゥが見えてきました。遠い(そして高い)
マロセーヌを抜けてモン・ヴァントゥに入ります。
Pente à 8%・・・勾配8%
Sommet à 17km・・・頂上までのこり17km。
自転車走行用のレーンがあるので車と安全な距離を保ちながら登れます。安心。
追い抜きざまに応援してくれる方も多数いてがんばれます。
Pente à 12%、Sommet à 11km。
みんなはげましあいながら登ってます。
激坂。
ゴーグルが曇る。
やはりマロセーヌルート(西側)のほうが初日のソールート(東側)よりキツかったです。
コアを意識し上半身を動員させながら上肢を利用して重さをおとし、
腰を高い位置に維持しなるべく0時に近い位置でペダルをつかみ、
負荷のあまりかからない(自称:サボりペダリング)状態をつくりつつ登ります。
(さぼりペダリングをやってみたい方はぜひイベントに遊びに来てくださいね!)
→ただし。スピードはでません。(泣)
観光客も応援してくれます。
頂上でゆっくり写真撮影などしていると風が吹きはじめ、霧も出てきました。
モン・ヴァントゥからフランス南部、地中海をぬけて吹き抜ける「ミストラル」の前兆です。
あまりゆっくりしていると危険な雰囲気だったので早々に下って戻ることに。
(脇‥)
ビレッジに戻り2日間の疲れを回復させるため、シャワーを浴びてマッサージを受けます。
こちらのマッサーの女性は昨年のAlps→Dolomites移動のツアーでも大変お世話になりました。
マッサージの技術が素晴らしい。今年もお会い出来てよかったです。
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2日目はややキツいコース設定で、数名の方がDNFでした。残念。
またチャレンジしてほしいですね。
オートルート公式チャンネルの動画はこちらから。